何かあっさり乗り越えたっぽい。
これまで散々越えるのに苦心していた壁なのに。
やっぱホットエントリー効果ってすごいわ。
はてなーのツボは未だに良く分からんけど。
◆ホットエントリ効果を計る
うちのブログはこれまでに三回ホットエントリー効果の恩恵を受けている。
一回目が「ブログでバイオ 第41回「私が博士課程に進学しなかった理由」」
二回目は「読売新聞のトンデモ記事が見事に爆釣な件」
そして三回目が今回の「英語耳を鍛えるための科学なポッドキャスト10選」
これまでの経験から言って、大体ホットエントリーに載るとその効果でアクセス+3000〜5000PV/day、はてブ+100/day程度の効果がある。
そしてはてなのトップページに載れば、さらに5割増となる。
個人ニュースサイトでも同程度の影響力を持つところはいくつかあるが、やはりはてブの影響力は大きい。
ホットエントリーを嫌う人をはてな界隈で時々見るが、確かにこれはアルファブロガーにとってかなり有利なシステムで、ある程度のアクセスとブックマークを集められる一部のユーザーに、さらにアクセスとブックマークが集中する仕組みといえる。
その辺を下でもう少し書いてみる。
◆ホットエントリーに載る条件
たった三回分の経験とサンプルが少ないのは承知の上だが、
過去に載ったときのデータから、ホットエントリーに載るための大体の目安を書いてみる。
まずホットエントリーに載るには、大体半日で100ブクマくらいのペースでブックマークを稼ぐ必要がある。
これはアルファブロガーでもない限りかなり厳しい条件で、普通のブロガーではよほどアトラクティブなネタを掘り当てた場合でないと達成できない。
コンスタントに数千PV/day、数十ブクマ/entryを稼げる、固定ファンの付いた中堅ブロガーなら多少条件は緩くなるが、それでも100bm/半日の加速度を得るのはかなり大変だ。
実はここ二月ほどの間、色々と記事の書き方を工夫してみて、どういう記事を書くとどういう反応が得られるのかテストをしていた。
結論を先に書くと、一定の条件に従ってエントリを書くことで、ある程度狙い通りのアクセス数、被ブクマ数を得ることができるようになってきた。
せっかくなので、それもここに書いておく。
- 中身のあるエントリを書く
当然だが、まず第一に中身のあるエントリを書かないとブックマークは集まらない。読み手にブックマークしておきたいと思わせるだけの情報をエントリに盛り込んでおく。これは一番重要な要素で、そのためのテクニックとかも色々存在するんだが、その辺はまた今度。 - ブログのコンテンツの柱を決める
ブックマークを集めたいならばその前にまずアクセスを集める必要がある。
ブログにアクセスを集めたいと思ったならば、ブログのコンテンツの柱をきちんと決定したほうがいい。
メインにすべきものは自分が詳しく、文章を書いていても苦痛にならないもので、他の人が知らない事、興味を持ちそうなものならなお良い。
一本柱を通すことで、過去の経験やコンテンツを生かす事ができ、エントリに深みが生じる。
例えばうちのブログのメインコンテンツは科学ネタと疑似科学ネタである。 - ファンブクマを集める
ある程度の固定客の付いたブログなら、内容にあまり関係なく毎エントリ律儀にブクマしてくれるファンが存在する。アルファブログになってくると、このファンブクマの数が馬鹿にならないというかそれだけでホットエントリに載ったりするのでホットエントリ嫌い増加の一因になっているのだが、中堅ブログにとってもホットエントリ獲得のためにまずファンブクマの確保を狙っていくのは一つの戦略になると思う。 - ブログの主客層を見極め、アピールする
次にブログの主客層を見極め、どういったものに興味を持ちそうかプロファイリングする。
自分のブログの客層を把握しておけば、ターゲットに最適化したエントリを書いて強い反応を得ることが可能であり、ホットエントリを狙っていく際の布石となる。
例えばこのブログの場合、読者の最大クラスターは理系の大学生、院生、研究者であり、次に大きなクラスターが疑似科学ネタに興味を持つ者となる。ホットエントリに載った私の最初のエントリ「私が博士課程に進学しなかった理由」は、うちのブログの最大客層に的を絞ってアピールしたエントリであり、はてな界隈に同様のプロファイルの持ち主が多かったため予想を超えて伸びたが、ほぼ狙い通りの方向性の反応を得ることができた。 - 時事問題にタイミングよく反応する
時事問題にタイミングよく反応するというのも、ブログに客を集める重要な戦略となる。
自分の守備範囲を外してまで手を出す必要はないが、自分の守備範囲の場合はすばやく手を出すことで、周囲の注目を集めることができる。うちのブログの場合、二回目のホットエントリ「読売新聞のトンデモ記事が見事に爆釣な件」が、社会的に注目度が高い時事ネタに反応してホットエントリ入りしたパターンになる。 - タイトルを工夫する
良いタイトルはタイトルを読むだけで記事の内容が分かる。
タイトルの重要性というのはネットが存在しない時代から散々強調されていることだ。
ホットエントリを獲得するためにも、エントリの内容を簡潔にまとめつつ読み手の興味を引くに十分なタイトルを付ける事が求められる。
タイトルセンスに自信がないという人は、ホッテントリメーカーで色々試してみればいい。300パターンくらいタイトルを作ってみれば、何となく良いタイトルの条件が分かってくるはずだ。
今回ホットエントリ入りした「英語耳を鍛えるための科学なポッドキャスト10選」というタイトルも、過去に100パターンほど選定したタイトル候補を参考に決定した。 - 議論を呼ぶネタを取り上げる
素人にはお勧めしないが、議論を呼ぶネタをあえて取り上げることでアクセスを集めるという方法もある。
一歩間違うと炎上して評価を下げるので私はやりたくないが。
定番ははてなもしくははてなユーザーにケチをつけてブックマークを集めるという自爆技で、ホットエントリに載るほどの猛者は滅多にいないものの月に10件程度は常に見かける。はてなにはアンチも多いので、一部のアルファブロガーには、はてなユーザーに喧嘩を売る芸で食っている人間もいる。 - 運
現在の問題は、いつもの読者の反応はある程度予測できても、それ以外の反応はまるで予測が付かない点(まあ当たり前だが)。
今回のエントリも、「英語耳を鍛える」という部分と「ポッドキャスト」という部分にこれほど食いついてくるということをまったく予想できておらず、気が付いたらホットエントリ入りして当初の予想の10倍以上のブックマークを稼いでいた。
この辺の予測精度が今後の課題かな。
<6/22加筆訂正>
同じ内容を書いていても、アクセス数によって全然反応が違いますからね。
私もコンスタントにアクセスが集まってヒットが出るようになったのは、せいぜいここ3ヶ月くらいの事です。