2008年07月19日

産経の医療記事がいつものように酷い件

昨日の産経の医療崩壊ネタの記事がいつもの如く酷いものだった。
【ゆうゆうLife】編集部から 勤務医の見果てぬ夢 - MSN産経ニュース
「メシを抜いてまで、手に入れた医学の洋書が一夜にして盗まれたんですよ…」。偉い先生が涙目で訴え始めた。

 数十年前のことなのに、よほど悔しかったらしい。こちらは噴き出すのをこらえるのに苦労したが、医師は国立病院の勤務医として、清貧に甘んじてきたことを言いたかったのだ。

「公立病院の勤務医」が医学書一冊手に入れるのに食費を切り詰めないといけない日本の医療のおかしさが、記者には笑い話程度にしか伝わらなかったようだ。

医者というのは知識労働者だ。
常に最新の医療知識にキャッチアップしていかないと仕事にならない。
にもかかわらず、公立病院にそれをサポートする機能がない。
自分で勉強しようにも、それを可能にするだけの報酬が無い。
そんな職場にどうして人が集まろうか。

挙句の果てにはこう来た。
 連日の激務にぼやく勤務医をそんな話で慰めた。勤務医は「5年先に生きていたらオレも途上国へ行こうかな。無条件に感謝してもらえそうだし」。うつろな表情に、思わず心で手を合わせたのであった。

馬車馬のように働かされ、患者からの感謝や尊敬も減る一方。
そうやって静かに末端から崩壊している医療の背を押しているのが、こういう他人事面したマスコミだろうな。
posted by 黒影 at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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