2005年10月29日

憲法改正

どうやら草案ができたようだ。
デイリー自民:■ 「新憲法草案」策定、立党50年記念大会で発表へ
 新憲法起草委員会は28日、総会を開き、「新憲法草案」を提示し了承された。同案は10章99条で構成され、立党以来わが党として初めて条文の形で示す憲法改正案となる。
 今年1月から草案策定作業を続けてきた起草委員会では、今月12日に了承された「新憲法第二次案」をもとに、検討事項として残されていた前文と第9条の最終調整が森喜朗委員長を中心に行われてきた。前文は、現行憲法の国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の3原則を堅持し、国際協調主義、国民の責務や地方自治、環境保護などを盛り込み、簡潔な文章にまとめられた。現行憲法第9条にあたる安全保障の章では、現行の第9条1項は変わらず、2項で内閣総理大臣を最高指揮権者とする「自衛軍」の保持が明記された。会議終了後、同案は総務会で了承され、11月22日に開かれる立党50年記念大会で発表される。

一番の焦点となっている9条1項は現行憲法のまま。(日本国憲法第9条 - Wikipedia
修正されるのは第2項で、自衛軍の保持を明記して個別的自衛権を認める。
つまりWikiにある1番2番の法解釈は完全に否定するということだな。
自衛権を含め一切の戦争行為及び戦力を否認しているとする説
自衛権は否定していないが戦争行為は否認しており、そのための戦力も認められないとする説

最高指揮権者もちゃんと明記しているのでシビリアンコントロールもOK。
これがしっかりしていないばかりに戦前はどうしようもないことになったので、
小さいながらも重要な部分ではある。

9条に関しては自衛隊を専守防衛のまま憲法の枠組の中にちゃんと収めたというだけの話。
むしろ自衛隊が「令外の官」状態だった今までが異常だったので
ようやく憲法の枠組の中に軍事力を取り込む気になったのかという思いだ。

あと問題が残っているとしたら集団的自衛権の取り扱いかな。
個別的自衛権を否定する人間はごく少数だろうが、集団的自衛権をどうするかについては
まだかなり揉めそうな気がする。
 
 

毎日新聞の記事が揉めそうなポイントをピックアップしてくれているのでついでにクリップ
Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - 自民新憲法 戦争放棄の条文維持、自衛軍の保持明記
 最大の焦点の9条では8月の1次案段階で改定を検討した1項は現行憲法の条文をそのまま維持した。戦力不保持と交戦権の否認を定めた現行の2項は削除。自衛軍を明記し、「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため」との目的をうたって、集団的自衛権の行使を事実上容認した。また「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」として、国際協力への参加を規定。海外での武力行使を事実上認めた。ただ、いずれも具体的内容は新たに制定する基本法に先送りした。
 また、国民に「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚」するよう求め、国が行政を説明する責務やプライバシー権、環境権などの新たな権利を盛り込んだ。
 さらに国や自治体の宗教活動について政教分離原則を緩和、首相の靖国神社参拝や玉ぐし料支出を念頭に一定の宗教活動を容認した。改憲の発議要件は現行の「衆参両院の総議員の3分の2の賛成」を「過半数の賛成」に緩和した。【

自衛権に関する記事の記述がちょっと不思議。
「我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため」というだけでは個別的自衛権ならともかく集団的自衛権まで認めることにはならないと思うのだが、原文には他にも何か書いてあったのだろうか?
「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」というのも
PKO法案と変わらない文面でしょ?
警戒するのはわかるんだが批判するポイントがずれている気がする。

自由と権利が責任や義務とセットになっていることくらい当たり前のことで
ここに難癖を付ける人間なんているのかなとも思うが、
「政教分離原則の緩和」はかなり揉めるだろう。

まあいずれにせよ当分政治関係のブログが熱く燃え上がりそうで楽しみだ。
posted by 黒影 at 16:58| Comment(3) | TrackBack(1) | 時事ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>自由と権利が責任や義務とセットになっていることくらい当たり前

民法レベルにおける権利関係と憲法レベルにおけるそれとでは、全然話がちがいますので、同列で語っているのでしたら、大きな間違いです。
Posted by 通りすがり at 2005年11月07日 12:04
黒影さん
>自由と権利が責任や義務とセットになっていることくらい当
>たり前のことで
これはむちゃくちゃですがな。自由と並ぶのはこの中の
言葉にない。で、権利と義務が一対で、権力と責任が一対。
本館の科学に関する読み物に比べるとちょっとアバウトすぎる
と思います。
Posted by うさぎ at 2005年11月16日 22:51
ふむ、自由と責任を対にして考えるのは私がリバタリアンに近い考え方を持つからですかね。
私はバーナード・ショウのこの言葉に全面的に賛同する人間でして。
"Liberty means responsibility. That is why most men dread it."
Posted by 黒影 at 2005年11月17日 03:00
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Excerpt:  自民党が「新憲法草案」を決めたそうです。 [http://www.sanin-chuo.co.jp/newspack/modules/news/263802020.html:title]  さっそく..
Weblog: くろんの風
Tracked: 2005-10-30 03:56